君の膵臓を食べたいで有名な住野よるの小説を原作とする映画。
5人の仲良し高校生が文化祭、恋愛、卒業後の進路で悩む姿が描かれた物語です。
5人にはそれぞれ種類は異なりますが、気持ちがわかる特殊能力?のようなものがあります。
それゆえ、他人の気持ちがわかる分、自分自身が抱く気持ちにも敏感であり、悩んでしまう場面が多くあり、多少の違いはあれ、青春時代特有の気持ちを懐かしく思いました。
いくつか感じたことを書いていきたいと思います。
まず自分が思っている他人からの評価は見当違いのことが多いのではないかと思いました。
自分は嫌われている、相手は自分のことに関心がないと思っていたけど、その逆であった、または微塵にも思っていなかったといくことが映画で描かれています。
学校や会社でも一度は経験があるのではないでしょうか。またそれが間違いであったということもなかったでしょうか。
実際、よほど嫌われている人でなければ、自分のことを好きでいてくれる人2割、普通もしくは無関心なのが6割、あまりよく思っていない人が2割と聞いたことがあります。
数字で見ても自分のことを悪く思っていない人は8割もいる、また嫌われているというのは自分の勘違いであることが多いと思うと、好きな人がいたら告白する、話したい人に話しかけてみるといったことが気軽にできそうです。
次に他人と比べると自己肯定感が落ちてしまうということがわかりました。
登場する5人は全員自己肯定感が低いことが見て取れます。
その原因は他の4人と比べ、劣っている自分を責め、なんで自分はできないんだと思ってしまうためです。
高校生の時期は誰しも人と比べて落ち込む経験はあるとはいえ、大人になっても他人と比べる場面は多くあり、そのたびに落ちこんでいては日々が楽しくありません。
ではどうすればよいか、それは他人に自分のいいところを見つけてもらうことではないかと思います。
実際、5人にはそれぞれいいところがありますが、本人たちは自分のいいところに気が付いてる様子が見て取れません。
この場面であなたのここが素晴らしい!といってくれるひとがいたら・・・と思いました。
自己肯定感が下がっているなと思ったら、まず身近なひとに自分のいいところは?と聞いてみるのがよいかもしれません。
最後に人の言動、見た目、行動からはその人の気持ちは分からないと思いました。
いわゆる’陽キャ’と言われるような人も対人関係で悩んでいるし、自分のことをダメと思っている場面が映画の中でありました。
陽キャではない私からすると陽キャのような人はモテていて、交友関係も広く、自分みたいにグジグジ悩むことはないと思っていましたが、見当違いでした。
見た目から人の性格を判断したり、目に見えるものからその人を評価することは難しい、人の気持ちは聞かなければ聞かなければ分からないと気づかされました。
また映画を見たら感想を書いていきたいです。